マンション購入の費用は?買うならイマでしょ!

実は、独身時代に一度マンションを買いました。

中古物件でしたが、
一人暮らしには十分な広さで、
施設設備も言う事がありませんでした。

しかし転勤で東京を離れ、
赴任先の仙台で結婚となった時に、
さてどうしようと考えました。

本日はマンション購入について…。

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賃貸よりは最終的にお得

今は良くも悪くも金利が低いので、
ローンを組むには有利な時代と言えます。

固定金利の「フラット35」の金利1.65%で計算した場合、
2千万円のローンを組んだとして、
最終的な返済額は2千5百万超になります。

仮にバブル期の5%の金利で計算すると、
最終的な返済額は借り入れ金額の2倍の4千万円超に達するのですから、
現在の金利がどれほど有利かおわかりいただけると思います。

他にも住宅ローンを組んだ場合は、
広さや施設面等で条件を満たせば、
減税が適用されます。

財務省のホームページにも案内が出ていますし、
ローンを組む際に不動産屋や銀行からも説明があります。

同じ街で同じ広さや設備を持つ物件については、
賃貸より購入した方が安くつくというケースがほとんどです。

先立つものがなくてはならない…

しかし、マンション購入に際しては「頭金」が必要なのも確かです。

また、購入に際しては物件そのものの価格だけではなく、
諸費用や税金も上乗せされますし、
保険の加入も必須となります。

このため、購入物件よりも実際は2割程度上乗せした金額を返済する必要があります。

加えて、固定資産税という税金も毎年支払わなければなりません。

この固定資産税は土地評価額の高い場所に住むか安い場所に住むかによっても変わってきますし、
同じ地区に住み続けても負担額は毎年微妙に変化しますが、
おおむね5万〜10万程度です。

無論、都心の一等地や、
体育館のように広い物件に住みたいというのであれば、
この数倍の出費はかかります。

また、昔に比べれば条件は緩和されているようですが、
安定した収入があると見なされる職種でないと、
いくら年収があってもローンが承認されないというケースもあり、
残念ながら誰でも家が買えるわけではありません。

そして転勤や不規則勤務を強いられる職種においては、
職場の家賃補助を利用して職場に近い賃貸に住んだ方が、
安価で現実的というケースが多いのです。

「そうは言っても」
実は私は、結婚して住めなくなったとは言え、
マンションを買った事は後悔していません。

独身の兄が、ローンの残債や管理費を受け持ち、
継続して住んでくれたという事もあり、
金銭的にはさほど損はしておりません。

また、実際に住んでいた7年間は割に気楽でした。

社宅や官舎は安価で安全な半面、
同僚や上司と同じ建物に住むというのはやはり気詰まりでした。

今の家は、結婚と同時に主人がローンを組んだ3LDKのマンションです。

主人も転勤族なので、
お金の上ではこの先損をするかも知れませんが、
主人はマンションを買って良かったと常々言っています。

理由の一つは、東日本大震災の本震と余震に耐え抜いた免震構造にあるのでしょう。

他のお宅では窓ガラスが割れたり、
タンスや本棚が倒れたという話をよく聞きましたが、
我が家はハンガーラックが一つ落ちただけで、
食器棚も本棚もびくともしませんでした。

震災後、免震装置の修理に数千万円かかりましたが、
各戸分担で負担し、また自治体の補助金等が降りた事から、
実質上の自己負担はありませんでした。

それに自分の持家というのは、
住んでいて精神的に気楽な上、
働くハリになるという側面もあります。

それもあって、買って良かったとの事のようです。

もちろん、一戸建ての快適さや広さにはかないませんし、
ご近所付き合いがこじれてしまった場合等に持家では逃げ場がないという恐ろしさもあります。

また、資産価値がない物件なのに投資になると嘘をつき通す業者や、
耐震偽装事件のごとく手抜き工事をやる業者も残念ながら存在します。

こうした悪質業者に引っかかると、
資産どころか、負債を抱える事になりかねません。

マンションの購入は、
決して万人にお勧めできるものではありません。

しかし、借家では得られない満足感やメリットがあるのも事実ですし、
一戸建てよりも安価で気軽に購入できるのも事実です。

まだの方、一度ご検討されてはいかがでしょうか?