新聞で読むとコムヅカシイタイトルが・・・(笑)
医療費と税金の問題。
わかりやすくカンタンに説明するとどういうことか?
今問題になっていることは?
ランチタイム、Yahooでチラッとみかけた見出し、
内容がわかっていれば、流し読みもしやすいので、
ポイントをまとめてみました!
社会保障制度と税の一体改革っていったい何?
「社会保障と税の一体改革」とは・・・
「社会保障の改革」 と
「税制改革」 を一緒に行うこと
を指しています。
ココでいう、「社会保障の改革」とは
- 年金
- 医療
- 介護
- 子育て
「税制改革」とは
- 消費税
- 所得税
- 相続税
これらを指しています。
一体改革の目的は
少子高齢化で膨らむ社会保障の財源確保と
国の財政健全化も進めることです。
収入がないけれど、支出は多くなっている。この改善を狙ったもの・・・になります。
そもそも社会保障とは?
社会保障とは救貧制度として公的扶助
防貧制度としての社会保険
このふたつによって成り立っていると言えます。
その財源は、社会保険料と税であり、
具体的なサービスとして現金給付、現物給付と2種類があります。
また、社会保障は時代的なニーズを反映し変化をしています。
歴史をたどると
昭和25年の勧告を出発点に、絶対的な貧困の中で最低生活維持に主眼がおかれ、
昭和30年代半ばにおける国民皆保険・皆年金の確立から経済の高度成長期を背景に制度が拡充してきました。
現在では、出生前から死亡までのライフサイクルのなかで、
病気や怪我、障害、育児、失業、所得の喪失などの様々なリスク
に対応し、従前生活保障(最低生活以上)を水準とする社会保障制度として
普遍的に給付するにいたっています。
予定されている税制改革
税制改革は消費税の増税をメインに据えています。
2014年4月から3%アップして、消費税は、8%に。
翌年の2015年10月から2%あげて消費税を10%にあがることが決まっています。
消費税収の使いみちを、現在の高齢者3経費から、
以下の「社会保障4経費」に拡充するとされています。
[check_list image=”check1-b”]
- 年金
- 医療
- 介護の給付費
- 少子化対策費用
消費税収を社会保障財源(目的税)とし、
かつ消費税を中心に社会保障財源を賄うという方向です。
しかし、当面する消費税10%への引き上げ、今後は社会保障財源に限定し(目的税)、
更には社会保障の(公費)財源全体さえも賄っていくという「改革」では・・・
むしろ社会保障をより一層疲弊させることになりそうで、その点が不安視されています。
社会保障制度と税の一体化改革での問題点とは?
そもそもの社会保障制度の歴史からみても、
昔の基準のまま決まった「保証制度の枠組み」を変えていないため、
支出が増えてしまっている。
必要なところ・出すべきところに出しているのか?
無駄なところに出していないか?
主に社会構造の変化に伴う財源の減少によって、
社会保障そのものの捉え方(分配、公平性、効率性等々)を変える必要がりますが、
そのための十分な国民的合意(コンセンサス)が得られていないこと。
このことに問題があるのに、日本でよくあることですが・・・
問題先送り・・・になってますよね。
社会保障の進んだヨーロッパなどの諸国では、
日本よりも低い経済力で、高い社会保障の水準を実現しています。
なぜ社会保障先進国で可能な財源確保が、日本でできないのか・・・
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今、必要なことは、憲法25条を基本に国民の生命と生活を最優先する新たな社会保障ビジョンの策定と、応能負担による財源確保を国民的な議論のもとで早急に進めることではないでしょうか。