会社で採用活動をしていると・・・
求人難。
すき家さんが、アルバイトを雇えず、人員不足により
閉店のニュースが、話題となりました。
どうやら世の中は好景気。なかなか新人さんや、採用したくても
人が雇えない状況です。
やっと経済が上向きになってきたようですが、
この流れはいったい?
今日は、流れの変わった「アベノミクス」の元になっている「ケインズ主義」
という経済理論を調べてみました。
アベノミクスの経済政策とは?
Wikipediaによると・・・アベノミクスとは
自由民主党の政治家・安倍晋三が第2次安倍内閣において
掲げた、一連の経済政策に対して与えられた通称 。
になります。
1980年代のアメリカのレーガン政権で執行された
「レーガノミクス」をもじったもので、
レーガノミクスを真似た造語、それが「アベノミクス」だったりします。
「アベノミクス」は「デフレ脱却」のための経済政策です。
では、「経済政策」をもう少し詳しく見てみましょう。
「ケインズ主義」と「新自由主義」
経済政策をざっくりわけると2つの方針があります。
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- ケインズ主義・・・アベノミクス
- 新自由主義・・・レーガノミクス
ケインズ主義とは?
「ケインズ主義」というのは、20世紀初頭、
アメリカで導入された「ニューディール政策」が有名です。
要するにデフレを脱却して好景気に向かわせる、
王道的な経済政策をいいます。
では具体的にはどういうことを行うのでしょうか?
具体的には、通貨の発行量を多くし、
公共事業を増やすことで経済を活性化させ、
この流れで民間企業を活性化させるという方法です。
国家が主体になって景気を回復させる方法ともいえます。
話題の「アベノミクス」は、ケインズ主義に則った経済政策になります。
一方の、「新自由主義」とはどういうものでしょうか?
新自由主義とは
「新自由主義」とは、多岐にわたりますが、
アメリカのシカゴ大学で研究されたケインズ主義を否定する政策になります。
ではこちらも具体的にはどういったことを行うのでしょうか?
国家の権力を小さくし「小さい国家」を目指し、
民間に権限を委譲し、民間企業に権力を集中させ、
グローバル化を推し進めるやり方です。
なんだかすごく「自由」で「新しい」。
国に押さえつけられることなく、開放的なイメージ。
「規制緩和」
「貿易の自由化」
「市場原理」 ・・・これらは、すべて「新自由主義」です。
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この新自由主義は、民間企業主導、小さな政府。
これを進めると・・・
企業主体・・・これがもっとすすむと、
企業間競争⇒つまるところグローバル化のすすんだ企業
が強くなっていき、いずれ、「独裁」的になるのでは?
という考え方もあります。
グローバル化された企業にとっては、
明るい未来が見えやすいですが、
一般企業・一般人にとっては、
「失業」
「低賃金」
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これらがついてくるとも考えられます。
デフレ脱却のケインズ主義が「アベノミクス」
新自由主義が、企業を念頭においた経済主義だったことに対し、
ケインズ政策は、デフレ脱却の王道といえるかもしれません。
アベノミクスは、「三本の矢」と言われていますよね。
この三本の矢とは、まさにケインズ主義に該当します。
2.財政政策・・・公共事業を多くし、震災復興、老朽化の道路等の補修する国土強靱化
3.成長戦略・・・「1」「2」を景気として民間投資を喚起する
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「アベノミクス」とはデフレ経済から脱却するための
王道的、教科書的な「経済政策」と考えられることが多くなっています。
最後に・・・
「アベノミクス」が王道的なデフレ脱却の経済政策といっても、
実際の経済が改善されなければ意味がありません。
重要なのは、端的にいえば雇用の改善と賃金のベースアップ。
ここが着地点であるといえます。
国内の企業・経済を優先させているとはいえ、
グローバル企業・外国人籍の株主などなど。
さまざまな軋轢もないとはいえません。
この激しい流れの中で、どう経済を改善してゆくか。
消費税増税も一年後に控え、ますます動向から目が離せません。