憧れている上司や先輩をロールモデルにして
、自分のキャリアを高めたいなら、
その人をしっかりとウオッチし、
彼らのよいところをまねることが有効な方策。
アドバイスの求め方
もちろん見ているだけでなく、時にはアドバイスを
直接乞うことも効果的です。
ただし、的確なアドバイスをもらうためには、
相応の工夫が必要。では具体的に、
どのような工夫をするべきなのでしょうか。
例えば、「自分に何かアドバイスないですか?」
なんていう曖昧な質問は、愚の骨頂です。
これでは自分が何を学びたいのかが不明確で、
実際に自分の役に立つほど具体化もされていません。
キャリアに役立つアドバイスを得たいなら、
ロールモデルの成功の核心に迫るような
絞り込んだ質問を投げかけることがポイント。
学ぶべきスキルをひとつ、教えてください。[/colored_bg]
この仕事に備え、私くらいの年齢にやればよかったな、
と思うことはありますか?
キャリアの目標を達成するため、
業界のツールをどのように活用しましたか?
といったような質問です。
では、なぜ、より具体的な質問をすべきなのでしょう?
理由のひとつは、一般的な質問だと
「何があなたにとって最も役立つことなのか?」を
相談相手が知る手がかりがないからです。
よい質問をするということは、相談相手との会話から
より多くのものを得るということ。
もっと言えば、目標とするキャリアへ到達するために
必要な行動や知識・スキルなどを盗む、ということです。
また、曖昧な質問は、ろくにリサーチもしないで安易に
相談しているとの印象を与え、
相談相手をイライラさせることがあります。
リサーチができていないということは
「自分は何をわかっていないのか?」
をあなたがきちんと理解していないという証拠。
相談相手に助けてもらいたいなら、相談を通じて
何を得たいのかを明確に認識し、
相談相手の貴重な時間を効果的に使うことを心がけましょう
(想定外のことが学べたら、それは「ボーナス」
ととらえるべきです)。
質問を絞り込むことは、相談相手の時間を尊重
していることを示すことでもあります。
以上のように、一般的な質問は避けるのが原則ですが、ひとつ例外があります。相談の最後に「何か他にアドバイスはありませんか?」とか「話しそびれているけれど、実は大切なことはありますか?」といった質問をするのは効果的です。
ポイントは、具体的な相談をした後に、
このような質問を投げかけること。
まずは、あなたがどのような目標を持っており、
どういう情報が役立ちそうかを相談相手に
わかってもらうことが先決。
その上で一般的な質問をすると
、一連の相談では触れられなかったものや、
勉強不足で具体的な質問ができないことなども含め、
あなたの状況に合った最も役立つアドバイスを引き出すことができます。
今回はキャリアアップを例に挙げましたが、
一連の質問の流れは、仕事・プライベートを
問わずさまざまな相談ごとにも応用が利くでしょう。
[illust_bubble subhead=”ココが大事” align=”right” color=”red” badge=”point” illst=”check-w3-l”]
より有用な情報を入手するためには、
スキルとしての「質問力」を磨くことがポイントです。[/illust_bubble]